生と死
朝、友人から共通の友達がなくなったと電話をもらった。
半年前に難しいがんと分かって、手術もしたけど抗がん剤や再手術は断って静かにしていたとか。
同じくらいの年齢。一緒に我が家でお茶を習っていた間。
遠くに引っ越したから長く会ってないけど、突然消えてしまうなんて。
私たち人間の存在の、あまりのはかなさを知らされる。
絵を描きだしたころ、人間存在のはかなさを描きたいと思っていた。父や弟がなくなっていた。1979年の卒業制作。
その後ずっと絵を描いてきたけど、フミが生まれて「存在のはかなさ」というテーマは薄くなった。
この頃年老いた母の面倒を見てると死が近くなってる。いとこたちもなくなったり友人の親もなくなって。
本当に一瞬の喜びや楽しみが過ぎていくとやがて,消える時が来るという怖さ。
しんどいことさえいとおしいことで、存在感のあることで。
うつ病にならないほうが、おかしいくらいのことじゃないかしら。
能天気だから生きておれると思える。