Mari Matsuno の日記

神戸とパリ在住の画家、松野真理のブログです。

年を取るって哀しい

marimatsuno2012-11-08

昨日は、弟の祥月命日だった。あの年は例年になく寒い日だった。母はそのせいか元気がなかった。
私は、弟の話をしなかった。母もさっちゃんと市ヶ谷の社宅での楽しかった話をしていた。さっちゃんのお母様は、今はもう認知症で施設に入っている。すごく賢くていろんなことが出来た人だったのに。
うちの母が、「最近弱気になってると思う」ってさっちゃんが、いう。一ヶ月間私は、パリに行けるだろうか。今年は、母は、何年ぶりかでいつも行ってたパリ行きをやめた。

市ヶ谷での3年間は、母にとって人生で一番楽しかったようだ。父が、丸の内支店に神戸から転勤になって、東京へ出てきたのだ。「有楽町で会いましょう」が、はやった頃。
その5年後には父は、亡くなってしまったのだから、そのあとは35歳の母は、一人で私たちを育てた。それから50年以上経ってしまって、父の50回忌を忘れてしまって「パパなら許してくれるだろう」パパのおかげでたくさん年金もらってる。50年ももらってる。母は、それで余計パパに感謝してるのだけど、自分がすごく稼いでる頃はその年金のことは忘れていたかもしれない。でも今は、ありがたいのだ。

額をはずして使うので昔の絵を出してる。右上の絵もその絵の一部。
そして油絵がかけなかった今年。小さい絵を書き直した。暗いかなあ。