Mari Matsuno の日記

神戸とパリ在住の画家、松野真理のブログです。

先生の米寿のお祝い

marimatsuno2012-07-07

京都薬科大学の天然物薬品製造化学教室の我らが教授の米寿のお祝いが、JR京都駅のグランピア京都であった。先生は、カロテノイドの研究で有名だ。

すごくよく仕事する教室だったのに私もがんばろうと思って3回生の3学期に入ったのに春休みに薬大研修旅行という名ばかり研修の旅行でヨーロッパに3週間いったとき、パリを見てパリに来ればユトリロくらいかけるなんてあつかましく思って絵のほうに進みたいと思ったのだった。人物デッサンやクロッキーにそれまでも通っていたのだけど毎日描くには京都市立芸大に行けば安いし(当時1年で学費15000円だった。比べて京都薬大は24万円)毎日モデルが来てかけるって誰かに言われてそうしようと決心してしまったから、先生に実験は一人でやらせてほしいと4回生になってテーマを決める時にいったら、「単位上げるからそっちに集中しなさい」と言って、体よく追い出されたのでお昼からの予備校にデッサンや色彩構成を習いに行けた。
10倍くらいの倍率だったけど学科のレベルは低いからデッサンさえやれば入れると思っていたのだけど実験が忙しいと、そうは行かない。だから私は、教授のおかげで絵に進めたからすごく感謝してる。

口の悪い友人は、私がどじでがさつで1ヶ月かかって抽出したものをクロマトグラフィに入れる直前にひっくり返したという前科があったから追い出したのだというのだけど。
どちらにしても感謝している。

先生に贈り物としては黒檀の杖、上等の扇子にお花だった。今度は先生99歳の白寿とか。私たちが元気でいいられるかどうか…

数学の助手をやってたかた(私の絵をはじめて買ってくれた人)や天然物の助手をやってた先輩とあえてしゃべれてよかった。

帰りに大丸の地下の「聖庵」天然酵母の店でパンをかってかえった。三宮のそごうにもあるけど。