Mari Matsuno の日記

神戸とパリ在住の画家、松野真理のブログです。

ペール・ラシェーズ

Eikoさんのお葬式は、ペール・ラシェーズで行われた。カトリックは土葬だから火葬の場所が余りないという。
1時間前についてしまって所在無く石に座って待っていた。ご主人一行が見えて「マリ!」って言ってくれた。




それからはたくさんの人がきたけど私たちを紹介してくれた友人は、真ん中に立っていたので挨拶だけにして隅っこでじっとしていた。大きな男性が近づいてきてくれて「覚えてますか?フィリップです」ステンドグラスの先生だ。あの教室もEikoさんが紹介してくれたんだ。
大きな建物の中は、丸天井になっていてモザイクで空のような絵が描かれていた。
祭壇には白いたくさんの千羽鶴が、娘さんの友人たちにたくさんおられて持ってきていたのがばらまかれていた。
お棺は、日本のように空けてなくてきっちり閉められている上に献花した。会えなかったけどその方がいいかもしれない。なくなった立場としては見られたくないかも。音楽は日本の笛のようだった。途中オルガンになったり。お棺は、すぐ横のエレベーターで係りの女性一人に運ばれていった。なんともシンプル。
たくさんきていてなんとなく座れなくて寒くてこんなとき、ほっかいろつけてくればよかった。何のためにすこしおいておいたのかと思ったけど後の祭り。
ほかに知り合いもいないので墓地を横切って行きはGambettaからはいったけど、かえりは、ペール・ラシェーズからのった。

墓地の入り口にはガイドブックを売っていた。空が真っ青。アパートからアオゾラに白い月が!

夜、グランドショミエールで声をかけてくれた日本人ともう一人そこで絵を描いてる日本人が我が家にはじめてやってきた。おもたせのワインで乾杯し焼き飯とサラダに持ってきてくれたお手製の鯖の味噌漬けを食べた。
私は、なかなか新しい人に声をかけれない。彼女は同じ年だと言うけど積極的で元気な人だった。もう一人の人もユニークな人生を経験していて楽しい時間をもつことができた。
知り合うことに臆病になっていたと思う。もう新しい友人は入らないという気持ちで心を閉めていたから。
残念ながら知り合ったのが遅くて彼女たちは、1年いるようだけど私は、もう来週は日本だ