Mari Matsuno の日記

神戸とパリ在住の画家、松野真理のブログです。

ジャクリーン

marimatsuno2010-08-26

前のアパートの煙突に鳩が。

私のパリは、1979年にジャクリーンを紹介されたことからはじまる。ジャクリーンとマークは、彼らの友人でもう亡くなった人によって紹介された。ジャクリーンは、料理の上手な彫刻家として。
ジャクリーンがいなかったら私のパリはなかった。ジャクリーンにずいぶん助けてもらった。ジャクリーンのうちに居候したり、ふみが4歳5歳のときは、彼女のうちを住所にして幼稚園に通い、よく遊んでもらった。
そんなジャクリーンも86歳。
今は、アトリエに閉じこもっている。もう2年近く?アトリエからでない。義理の姪のマリー・クロウドが、週に一度買い物してきて面倒を見ているが今はバカンスに行っていていない。

ジャクリーンは、行くというと喜んで約束するのにその日になったら、調子が悪いとか言って断ってくる。いつものことだから、マリー・クロウドは気にしないで行けばいい開けなければ鍵は、7階の友人にあけてもらったらよい。行けば喜ぶ。っていうから、気の弱い日本人だけど、時間がないので今日決行した。
おととい、教えてもらった、7階の人にメールで連絡した。すぐ返事をくれる親切な人で、前にも誕生日に会っているから知らない仲ではない。
そして一緒にお昼を食べようと提案した。

ジャクリーンに前に何を食べたいか聞いたら、子羊といったので、ほんとうは、gigo d'agneauをしたかったけど、老人2人と(私は、老人に入ってない。ジュリーは、自分のこと老人と歌では言ってるらしいが)ではちょっと肉が大きすぎるからEpaule がなくて selleがちょうどよい550gくらいだったので買った。私は、場所での味の違いがまだよくわからない。子羊は、どこでもおいしく思ってしまう。


gigoのひときれ150gのステーキもたして。
オードブルに生ハムメロンをしようとメロンを買った。ジャクリーンのところでは何もしなくて良いようにメロンも切って種を出していったが、一つ目のメロンは、失敗。メロンは、あたりはずれがある。ふたつめおいしくて丸。おいしいほうだけ持っていった。7階の人が、どうやってこんなにおいしいメロンを選んだの?!っていってくれた。お金は捨ててるの・・・・


ケーキは、近所のがジャクリーンは好きなので4種類買った。写真は、私とふみの。



なかなかおいしくて、ワインも1本を3人で飲んだからちょうど良かった。7階の人は、ほんの少ししか食べなくて、飲まない。
ジャクリーンは、とうもろこしでできたネックレスのお土産をマダガスカルで買ってたものだけどすごく喜んでくれた。写真の左側の蓮の花は、2週間で赤く染まるという日本からのおみやげで匂いを楽しむもの。すごく楽しみに赤くなるのを待ってるようでよかった。
意地悪で、強くてすごく親切だったジャクリーン!ニコニコしたやさしいおばあさんになってしまってさびしい。よくフランス語が、通じなくて泣かされたけど、もうあんな強いジャクリーンはいない。
「ジャクリーン、同じことばかり言うね」って帰り、フミに言ったら「マリもだよ」がーん!