Mari Matsuno の日記

神戸とパリ在住の画家、松野真理のブログです。

狂言師によるモリエール

marimatsuno2010-07-25

お昼11時ごろにクーラーの取り付けの人が一人できた。屋根の上に室外機を取り付けるのに気の毒なくらいかんかんでり。焼けたトタン屋根の上の猫!!
2時間かかってまだ着かず、ふみにたのんで私は、大阪能楽堂に「ひなどり花嫁」を見に行った。
狂言師の夫と息子を持つ友人が、脚本を書いている。多彩な人!

友人たちと2階席に。よく見えて人の頭越しでなく気持ちよかった。
オペラとのコラボなのだけど、今回のは、狂言師が、一般の劇をする感じで違和感がなかった。
メゾソプラノの人が、歌う以外は、歌が、なくて彼女はとてもいい感じに溶け込んでいた。私は、この北澤幸さんが、いつもいい感じに演じてると思うので、彼女がすきだ。
「あくり」と言う名前の可憐な役の人が、ちょっと年をとっていたのは、仕方ないのだろうか。もう少しヘアーメイクの人は、何とかできなかったのだろうか。狂言師の人の髭くらい顔を隠す面白いメイクで、美しさを想像できるようにしてほしかった。きつい怖いしっかり者のイメージを感じるメイクはどうも物語を換えてしまう。マアせりふはしっかり者のせりふだったからいいのかもしれないけど、可愛くないわ。彼女の声はすごくはっきりしていたから、そんな役なのかもしれないけど、狂言のイメージで行くならもっと顔の見えない被り物をしてるとか・・・・
狂言師の人たちは、軽妙で、実力を発揮して楽しくやっていたと思う。
狂言だから舞台は、簡素で、何もないわけだから想像力を持ってみなくてはいけないのだろうな。それには、大事な女性の顔は、想像力が、働けるくらいにしてほしい。

吉田堅治さんの親戚の方からNHKである放送のお知らせが昨日着ていた。
私は、いないからDVDを撮っておこう。