Mari Matsuno の日記

神戸とパリ在住の画家、松野真理のブログです。

映画

marimatsuno2010-07-14

昨日の阪神は、ショックだった。藤川の時の真剣勝負だけで満足しよう。
今日も同じような天気だけど甲子園は、お休み。いいかもしれない。

映画館の株を持ってるから、只でいけるいつもの友人が、映画に誘ってくれた。絵の刺激になるかもと遊んでる自分にいいわけして行った。
題は、「パリ20区、僕たちのクラス」原題はentre les murs.
フミに言ったら、すぐあの校庭の狭かった監獄のような高い壁の閉鎖された学校が浮かんだらしいが、タイトルの意味は、物理的な意味だけじゃあないだろう。
20区は、中華街のベルビルから右下のほう。ペラシェーズのお墓を含んでいる。ガラが悪いとされてる地域だ。アラブ人が多い。この中学校でも、アラブ人やアフリカの人や中国人や、両親が、白人のフランス人と言う人は、ほとんどいなかったようだ。
この映画は、淡々と、日常をドキュメンタリー風に写していて、問題を何も解決するわけでもなく、みせている。パルム・ドールをとっている。
出てきた俗語が、まったく聞き取れなくて、今いえないけど、先生が言った言葉が問題になるんだというと、フミは、そんな言葉だけは、いまだに、おぼえているようでなんか言ってたのでびっくり。満足にしゃべれないのに。
ふみの行ってた13区の中学は、私は、まったく中に入れなかったし、それにいたのは短い間だったのでまったくわからない。同じ地域の小学校は、26人中両親が、フランス人と言うのは半数だった。でもこの小学校では、フミは日本のように「外国人」といわれていじめられなくて友達も沢山できて楽しそうだった。外国人ばっかりなんだから外国人とは言われない!
この映画は、すごく身近に感じられて、実際そこにあるようで不思議な気がした。淡々と終わってしまって、音楽もなく字が、流れた。残ったのは、ナンだろう。そんな風に終わってしまうの?って。

映画館の入り口にいろんな映画の広告が。「フェアウエル」をみて、ジュリーなんて思ってしまった・・・・ジュリーファンなら皆そうじゃない?