Mari Matsuno の日記

神戸とパリ在住の画家、松野真理のブログです。

狂言とオペラのコラボ

marimatsuno2009-11-08

「フォルスタッフ」(ほらふきえもん)と言うのを大阪能楽会館に見に行った。いままで、シェイクスピアリア王ハムレットや オセロなどを狂言師とオペラ歌手のコラボで音楽もいろいろ組み合わせてやってきている。場所が、能楽堂で着物なので狂言師の人は、違和感が無く実力が発揮されてると思うのだけどオペラ歌手の人が、どうもアカペラで歌うとき、違和感があるように思うのは私だけだろうか。
お目当ての善竹忠重さんや忠亮さんは、大名の役。
今回主役、ほらふきえもんの善竹十郎さんが、過労で急にできなくなって、急遽代役の人が、やった。ほらふきえもんが、憎たらしく見えなくて、むしろ鮎が、大名の妻になったけど退屈だわと言ってほらふきえもんをこてんぱんにひつこく、やっつけるのは、いい感じしなかった。
最後には、ベニスの商人のように、肉には、血が一滴も含まれてはいけないというような感じで、水に流すといったではないかと、言葉を捕らえて結婚を認めさしたり、悪い人だったはずがいい人になって丸く収まったり、どうもストーリーについていけなかった。
そんな中で椿をやってる人は、いつもいい味を出して暖かい場面を作っていて気に入っている。
コラボと言うのは、難しいものだと思う。どちらものよさが引き出されるのは、たいへんだ。ソプラノやメゾソプラノの歌が、3曲くらい入るだけで変な感じに思ってしまう。


大阪は、若者でいっぱいだった。