Mari Matsuno の日記

神戸とパリ在住の画家、松野真理のブログです。

玉三郎の牡丹亭

marimatsuno2009-06-28

友人が、京都に玉三郎の映画を見に行かないかと電話があったのでホイホイと同行した。

玉三郎が演じるのは、夢の中で美しい若者と出会い、恋に落ちる令嬢。目覚めても若者を忘れられず、恋い焦がれて死に至る物語だ。

中国語の歌やせりふ、昆劇独特の演技を習得した玉三郎は昨年、京都と北京で公演を行い、好評を博した。今年3月には新たな場面を加え、昆劇の本場・蘇州で公演を行った。その様子を収めた「舞台篇」に加え、けいこ風景などを追った「ドキュメンタリー篇」も同時上映されている。

坂東玉三郎美しさに会いたくて行ったのだ。
若いジュリーは、造形の美しさや、もって生まれた色っぽさがある。玉三郎は、すべて計算されつくり上げられた芸の色気と美しさ。年をとった今もお化粧したらもう美しいのなんの。
沢田研二主演の鈴木清監督の「夢二」で、男の役で出ても何か彼の周りは空気が違う。
でもやはり女役がいい。中国、昆劇をそこの言葉で演じるというすごいことをやった。2年前から言葉を覚えてとか。なんと綺麗のだろう、そして私たちにはわからないけどすごく綺麗な声で現地の言葉で歌う。なまりがあって難しかったといっていた。
玉三郎は、ストイックに芸を追及して、遊んだり飲んだり聞いたことがない。

うっとり引き込まれてみた後、三条寺町の近くの時々行く毎日新聞ビルの地下に生ビールを飲みに入った。若い子や外人さんで結構込んでいた。
メニューがずいぶん増えていた。イカ墨コロッケや、ニース風サラダがおいしかった。最終のバスに何とか乗れて帰ってきたが、フミは、学会で飲み会があるのかまだ帰ってこない。わたしもアルコールはいってるから迎えに行ってあげられないわ。