Mari Matsuno の日記

神戸とパリ在住の画家、松野真理のブログです。

決めてやる今夜

marimatsuno2009-02-27

ジュリーと内田裕也の関係はとてもよくて、ジュリーが内田裕也を立てて、内田裕也も強面だった昔の雰囲気と違ってやさしくていい感じだった。

席は、1階で通路で割合よかったのだが、それは始まるまでのこと。始まったらみんな総立ち、やはり・・・皆年取ってるのに。でもドームでも3時間2回でも熱心な、グランドに席のある人たちは、立っていたから2時間半なんて当然のごとくどの席も一番前から後ろまで立っていた。私も。

真っ白いブレザーと、銀色のステッキを合わせて二人が出てきた。ジュリーの歌はほとんどなくて(これは、間違いかも。私が知らないだけで)本当にロックンロールばかりだった。
たまにバラード調のも入ったけど激しい歌が多かった。

内田裕也が歌った歌は、聴いたことあるのがいくつかあった。時代だからか知ってるというメロディーが少なくなかった。プレスリーのハート・ブレーク・ホテルなんかプレスリーが好きだったからうれしかった。シャンソンでもだけど歌詞を部分的に日本語にするとちょっと流れが、悪くなるように思う。英語のときはとてもよかったのだけど。

同じ歌を二人で分けて歌うとき。ジュリーの声にいろんな色があって、すごく微妙な声の幅があって声量もすごくあって深く上手いなあと感心する。内田裕也のは、そういう声のつやっぽさは、なくてまっすぐで素朴でそれもまた気持ちがよい。
すごくいい組み合わせだった。

加瀬邦彦の演出だといって本人も出てきた。

沢田研二のコンサートは、4回目。このところはまってしまってる。半年で3回。60歳記念のときからはまってしまってる。すごく励まされる気がする。その数年前に行ったとき、昔のヒット曲をほとんど歌わなくてやはりさびしいなあと思った。それでしばらく行かなかった。

美しいすごく美しかった昔の造形が壊れてしまってるけど、真剣にがんばってる姿を見るとがんばろうって自分でも思える。
このごろ、パリの友人たちが、年をとり、私自身もここ数年の急激な老いを感じ暗い気分になりがちだったけど、これまでの人生が無駄でなかったと思えるような、何かを積み重ねてきたんだと思えるような作品を作りたいと思う。
ジュリーの真剣な歌声は私を勇気付けてくれる。
そしてジュリーに会いたくて、また大阪のシアター・ドラマシティーの切符を買ってしまった。いくらなんでもここでは、座って見れるだろう。音楽劇なんだから。