Mari Matsuno の日記

神戸とパリ在住の画家、松野真理のブログです。

母、帰国

marimatsuno2009-01-21

朝8時15分ごろのお月様。まだ暗い。

昨日の夜、吉田さんから、今日、母が帰るから電話があった。元気な私たち二人に会って「病は気から」だから、がんばってちょっとでも食べようとそれまで臥せっていたのに起きてすこしでもと食べてるという。「病は気から」だからというレベルの人ではない。「気」が追いつかないくらいからだが、衰弱してるのに。
そんなんで元気になるとは思えない。病院に行けばいいのにと思うけど言うことは聞かないだろう。
奥様が、胃がんになってパリで手術してなくなった。東洋人で差別されたと恨んでいる。20年もっと前のことかなあ。
パリの病院を信じていない。でも今84歳になるまで病院にお世話にならずに生きてきたのはすごい。

朝、せっかちな母は、早くに用意ができてるから随分早かったけどタクシー乗り場に行って空港に行った。道は込んでたけど9時半にはついてしまった。13時半の飛行機。
切符も自動だから教えてもらって直ぐ出来た。だって日本語があったから。

12時過ぎに税関をとおる母とバイバイする。小さくて自信なげにぽとぽと入っていって手を降る。なんか胸きゅん。

RERにのってパリに帰る。ルーブルのソシエテ・ジェネラルが私の銀行でそこへ、トラベラーズチェックを1年分の経費分いれにいく。そして帰宅と書けば簡単なようだが、情けないことに、1時に行くと丁度1時から2時半まで閉めますと紙を張っていた!1時間半待たなくてはならない。

直ぐ横が、レ・アールのショッピング街なのでFNACも入ってるのでインクや紙が買えてよかったのだが時間があまる。そして黒い布かばんをRERにわすれてきたことにきずく・・・・情けない。
下向いて、クレープを食べて歩いてるとトイレに行きたくなる。でもポンピドーまで結構ある(只のトイレ)マクドナルドか、カフェでお茶していくてもあるがなんかはいって直ぐトイレに駆け込むのも格好悪いとうじうじ我慢。やっと2時40分くらいになったので銀行に行くと列を作ってる。やっと私の番になって私は、わけのわからない紙に(毎年やってるのに)口座番号書いて金額書いてトラベラーズチェックを渡すと、ぽんぽんと紙を渡されにっと微笑まれ「さようなら」「えっ?!もっとよくみてよ!わたしかきまちがってない?!!」って思ったけど次々並んでるのでやむなく出る。ドキドキ・・・・でもトイレ!とまた必死で近くの14番メトロまで早足で歩く。結構な距離。

疲れきって、何かひどい失敗をしたのではないかと被害妄想に陥りながら我が家にたどり着いた3時45分。外へ出たくない。
何か落としたり失敗ばっかりしそうなんだもの。黒いかばんだけの被害でありますように。

母と暮らした9日間。疲れきったのは私だけではないかも。母のほうが気を使っただろう。日本にいてえらそうにしてるほうが母には、あってる。自分で車を乗り回してるほうが、気楽だと思ってるだろう。