Mari Matsuno の日記

神戸とパリ在住の画家、松野真理のブログです。

昭和の歌

marimatsuno2008-10-26

近所のスーパーで、知り合いの独身男性が女性と夕食の時間に夫婦のように買い物をしてるのにでくわしてしまった。
ふーん!?
男と女の世界、それは、歌の歌詞のようにうつくしいものに見えない。
2億円宝くじが当たって殺された女性のことをテレビでやっていた。女性は、殺した男にしか話していなかったという。

いつまでも恋愛状態が続くとは、まったく信じていないが、恋愛を超えての特別の友情関係は続きえるだろう。いい感じの夫婦ってそういう人たちをいうのかな。
結婚した二人が、お互いを思いやりいたわりあいながら二人で生活を築いていくというのは、あの「建もの探訪」の中だけでの話ではないとは思うのだが、確率的には、少ないかもって、それに、成功しなかった私は、思う。

昨日の夜、なつかしの昭和の歌をテレビでやっていた。青春時代の歌を聴くと、遠い昔を思い出すような気持ちになる。朝、NHKで沢田研二のドーム公演の広告をやっていた。若くて細いジュリーは、綺麗な顔して恋を歌っていた。ジュリーが年を取って太って面白いことを関西弁でしゃべって、もうそこに、キザな男のせりふは、似合わない。歌は、昔のものになってしまった。
それでもドームに行く私は、一緒に年をとってしまった今、青春時代を懐かしみに行くのだろうか。

沢田研二の新しい歌は、年齢相当の歌詞もあった。それを歌いこなす力もある。それをしみじみやるのとまだ、ミックジャガーのようにがんばるんだというロックの姿勢とが、交錯する。元気いっぱいにステージを走り回れることは、わかったけどしみじみとした大人の歌をはやらせてほしい。それには、よい歌詞と作曲が必要だなあ。

死ぬまでまっしぐらに進めるものでは、なかなかない。
絵のことに関しても新しいものを生み出そうという意欲より、過去の写真を撮っておこうとしてる。
何か心を燃え立たせるものが、必要なのかもしれない。まだ過去を振り返ってばかりいてはいけない。

トルコは、楽しかった。すごく広い大地に感動した。でももっと感動が必要なんだ。感性が鈍くなってしまったなあ。