Mari Matsuno の日記

神戸とパリ在住の画家、松野真理のブログです。

ハムレット

marimatsuno2008-06-14

昨日の夜は、母と善竹忠亮さん(狂言師)主演、土田聡子さん(オペラ歌手)が、オフェーリアという変わった試みのハムレットを大阪能楽会館に見に行った。

良い席だったけど、前の人々が大きくて、舞台の全体が見れなくて2階席にすればよかったと思った。太鼓の音だけの音楽だったけど太鼓の音は、すごく良かった。

狂言というのは、軽妙な笑いを誘うものだからかハムレットが、悲壮な王子という感じではなくて面白い動作とか、鳥の鳴き声とかで時々笑いも取れてしまってこれは、狂言優先?だったかも。それは、悪いことではないけど、ハムレットは、暗い重い先入観があるからハムレットって思わなければいいんだけど。
声は、すごく通ってきれいだし舞台をやるのにはとてもいいと思った。
歌舞伎と比べてしまったりすると、メイクとかまったくなかったので狂言へのこだわりと、演劇の間で王妃役は、狂言の名人、善竹忠重さんが鬘だけをつけてやっていたが、狂言に深いだけに、演劇の表情とかは、すべて省いていて融和させるのは、いろいろ問題がありそう。
むしろ奥様の茂山さんが、色っぽくやったほうが、作品としては、現実味が出るかもって思うけどそれじゃあ筋が通らない?

オペラの土田さんは、美しい声で聞かせるのだけど、お化粧をもう少し白く和風にすべきじゃないかな?と思ったり。美人だから白くぬったらきれいだったかも。
外人の3人は、上手な日本語で狂言をやってこれも笑いをとっていたので、やはり狂言を演じていたと思うべきなのだろう。

舞台も全体に明るいから間違って殺すのも間違えないでしょう?って思ってしまうから、見るが方が、何を期待してみるかによって見方が変わると思う。

見に行く前に食べ過ぎてすごく後悔。きょうから食べる量減らすぞ!



予定のおかず以外に白菜のおひたしや、さしみこんにゃく、ひじきなどをたくさん食べてひもじくないようにしたけれど、早く寝ないとおなかすきそう。ご飯をずいぶん減らしたから持ちそうにない。今食べおわったのに、もう一度食べれそうだから。でも今晩は、友人が泊まることになってる!

整理の図面庫を注文した。来るまでに場所を空けなくてはいけないから、これまである同じ整理用図面庫に何が入ってるのか整理しようとみたらふみが4歳から5歳にかけてパリのグランドショミエールで描いたデッサンが出てきた。
ピカソをポンピドーで見て「僕のほうが上手だから展覧会して」といってパリから帰った夏休みにアトリエのふみの部屋で展覧会したのだった。あれから24年もたつ・・・