Mari Matsuno の日記

神戸とパリ在住の画家、松野真理のブログです。

水俣病

marimatsuno2007-10-14

「認定制度の誤りを指摘し、加害企業チッソのみならず、国熊本県にも賠償責任があると断じた最高裁判決から3年。その判決を勝ち取った原告の人たちが未だ水俣病と認定されていないということをあなたは信じられますか。このとんでもない人権侵害について、おとなからこどもまでみなで寄っていっしょに話し合いましょう」という集まりに新潟水俣病を抱える旗野さんたち一行は、新潟から応援にやってきたのだ。写真は、紙絵で子供たちに水俣病の話を伝えるため演じてた。
私は、旗野さんたちにきのうあったので今日は参加することにした。
社会的問題に挑む画家ではないけど、がんばってる旗野さんたちの活動の隅っこに参加してみた。

朝から佐藤真監督の死を悼んで「阿賀に生きる」の映画の上演もやったようだ。
私は午後2時から5時までの被害者たちの話や経緯を聞いた。私の横で新潟からやってきたまだ認定されてないけど立派に被害者の91才の参治さんが、姿勢を伸ばして聞いてる。彼は歌も歌った。すごく響く大きな声で長く歌った。なのに疲れを見せない。私は元気な体のはずが硬いいすで3時間、ものすごく大変な体験談を聞いていてぐったりつかれきってしまった。

大変な戦いに失望しながら大阪で22年熊本は34年?確か1959年?にいい加減な鑑定が出て「排水に浄化装置をつけます」って終わったとか、それは効果のない装置で、それ以降もっともっと患者が増え、なくなって行ったとか。
差別され結婚とかに差し障るからと秘密にしてきたとか・・・
最高裁で判決が出ても司法と行政は別だとか・・・
ものすごい根気と熱意で生命をかけて長い戦いが続いている。
政府は無駄使いをものすごいお金の単位でやってるようなのにどうして認定してあげないのだろう。行政と戦うのは、ほとんど無理ですといっていた。

これは、在日韓国キリスト教会館であった。
差別され村八分にされた話を被害者が、涙ながらに語った。水銀は怖い。でも人間も怖い。
写真は旗野さんと参治さん。


「エデイット ピアフの映画の件ですが、ミント神戸に問い合わせたところ、配給元によると、フランス版、アメリカ版、インターナショナル版があるそうです。日本は、インターナショナル版(LA VIE EN ROSE)に依っているそうです。インターナショナル版は、フランスで編集とのことです。オリヴイェ ダアン監督は、エデイット ピアフの映画は、子供時代と街角で歌っている時がテーマだと言っていました。(NHKTVインタビュー)イブ モンタン、ムスタキ、ジャン コクトーのシーンはカットしてしまったそうです」というメールをいただきましたので私のブログのせいで悩ませてしまったことの答えになるかと思います。私の頭が変だったわけじゃないということにほっと安心。