Mari Matsuno の日記

神戸とパリ在住の画家、松野真理のブログです。

母と

母と午後から夜まで一緒。
午後荻須高徳のオープニング展が小磯良平美術館であったので母と出かけた。
佐伯と似ていて建物の区切りを黒でしてる。初期の作品は暗い。小磯良平、猪熊源一郎と東京芸大の同期とか。絵は今ならあのくらい描く人はいっぱいいると思うけど当時はパリに行くことさえ大変だっただろうから価値があるのだろう。
ゴッホの描いた風景の中にゴッホの絵が看板のように立ててあるのだけれど本物の風景より迫力がある。風景は感情を移入しにくく当時はパリだというだけで夢中になったのかもしれない。日本とまったく違うから。アフリカに行ったときカルチャーショックで何もかも描きたくなったけどそれは現地の人が見て意味は無いと思う。
絵葉書の代わりのパリの風景画が銀座で商売になってきた時代があった。まだなってるかもしれない。パリの老画家は2年に1回の日本での個展で食べているといっていたから。

偶然お茶飲むとき一緒になった二紀の小笠原先生と母が80歳で張り合っておかしかった。健康自慢をし合って!

その後ファッション美術館でロートレックやミュッシャ、のポスターと当時のコスチュームがなかなか興味深かった。
フミがちょうどその帰りにJRに着いたので迎えに行って3人であっさり食べて帰った。

白桃って美しい!大好き!