Mari Matsuno の日記

神戸とパリ在住の画家、松野真理のブログです。

シアター・ドラマシティ

母と大阪梅田まで金子由香里のシャンソンコンサートに行った。
その前に母のダンスの服を阪神デパートで私の帽子を阪急デパートで買った。

去年の夏すごく気に入ってた赤と黒リバーシブルの帽子をブルターニュでバスの中に忘れてきてしまったから。今回のもリバーシブル。

コンサート前に「美々卵」でおそばとうなぎを食べてから行った。 コンサートの直前にはおいしい珈琲を飲んで。
会場はほとんど中年以上の女性で満員だった。私たちは4列目で少し横のほうだったがいい場所だった。真っ暗にして地味だけど落ち着いたピアノ、アコーディオン、バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスーン、ドラム、ギターの人たちが後ろに控え金子由香里が出てきた。25年前、銀座で個展したとき毎夜のように行った銀巴里で三輪明弘を聞いたときに金子由香里も聞いたような聞いてないようないい加減な記憶。
舞台で3方向に手のひらを胸に当てて白い綺麗な手には赤いマニキュアがしてあり丁寧にお辞儀をしただけで母は、感動してた。
前半が終わったときに後ろの二人が「ユカリ!」って叫んだのでびっくり。
最後にはブラボー!ってよく言うっていったら母が私に「言え」っていう。
場離れしない私にはいえそうも無いって思っていたらそのふたりはもちろん「ブラボー!」って叫んでサ、サーと舞台の前に移動。
少し間があり、一度引っ込んだ金子由香里は、それまでも黒いドレスを着替えていたが真っ白な襞がいっぱいの長いドレスに着替えて出てきた。まえに走っていった二人はどこにおいていたのか大きな花束をプレゼントを手渡しに行った。ほかにもたくさん花束やプレゼントを持っていく人がいた。
それから「愛の賛歌」を日本語で歌ったときには母はもう有頂天。なぜならその歌は母が大好きでカラオケでも歌ってるらしい歌だから。

私は「さくらんぼの咲くころ」と「ミラボー橋」がよかった。やはり知ってる歌がうれしい。
彼女は日本語でもたくさん歌ったが日本語がしっくり来るときと来ないときがある。
ミラボー橋は日本語で詩を暗唱してからフランス語で歌った。歌うほうがあまりに短くて残念だったけど。フランス語が聞き取れなくても間延びした日本語よりしっくりする。

すごく感情がこもっていて私は、愛だの恋だの縁遠くなってしまってる今の感情とギャップがあるけど彼女がもうずいぶん歳とってるとは思うけど愛や恋を語っても自然だった。
そんな風に人を愛して身を焦がすことは、すごい錯覚でもないとありえないように思えるのは私が現実的になりすぎてしまったのだろうか。昔は錯覚や一人相撲ばかりしていたのに。

母と終わってから梅田まで少し歩く間、たくさんの人がいて居酒屋はにぎわっていた。
何年前になるかな、シャトレー劇場でバルバラを聞いて友子さんとセーヌ川シテ島セーヌ川とシャトレーからサンミッシェルまで酔ったように渡って歩いた日のことを思い出す。阪急電車に乗るまでがあまりに早くて街はあまりににぎわっていてすぐに現実に戻されてしまうのはとても残念だ。写真は80歳の母。

夜ビデオにとって行ったのに取れてなかったけど阪神が巨人にぼろ勝ちしてた。零時からはサッカーを見てPKまで見て3時テニスを見て寝不足もいいところ。
地元ドイツより見ててなんとなくアルゼンチンびいきになっていた。でもキーパーは怪我して退場したしマラドーナ2世は出れなかったし残念だった。