Mari Matsuno の日記

神戸とパリ在住の画家、松野真理のブログです。

行動開始

marimatsuno2006-01-19

時差ぼけで4時からおきてるものだから朝、パン屋さんに6時45分に買いに行きおいしいなあと感動しながらクロワッサンとバケットを食べる。
9時にはジャンヌダルク教会の周りに木曜と日曜は朝市が立つ。そこで魚と少しの野菜を買った。

10時ごろに整理用品を買いに近所の(イタリー広場)プランタンのあたりに行った。今年はまったく意欲がなくて人の多いところへ出向いてバーゲン品を買う気がしないとおもいながらふらふら歩いてるとバーゲンにもなってないのに心惹かれる帽子を見てしまった。
ほしくて似合うかどうかよりほしくて買ってしまった。こんなデザインできるなんてすごい!何にもほしくないって歩いてるのに・・・カードも持たずに買う気がなくて歩いてるのに現金みんなはたいてしまった!

朝早いから一日が長い。お昼からデッサンに行った。デッサンをはじめないと何も始まらないから。
そこで松田さんに会った。もう20年位前から時々会う。彼はずっとパリで絵を描いてる。どうやって生活してるのかよくわからない。
いつもボザールの橋を描いてたときには,ジャンポール・ベルモンドが犬の散歩でとおって声をかけてくれたそうだ。
もうデッサン教室の主になってる松田さんは「最近はモデルが年寄りでいいモデルがいない。みてよくないとすぐかえるんですよ。ほとんど帰ることのほうが多いです」といった。私ももうひどいモデルを描くエネルギーはない。ここで描き始めて27年だ。昔は何でも食いついたものだけど,今は時間もお金もエネルギーももったいない。そして今日のモデルは一目で帰るほどのひどさではなかったがやはり失敗だった。松田さんはお金を集めにくる前にとっとと帰った。私はちょっとはましなポーズをしてくれないかと淡い期待を少しはもったけどだめだった。どっと疲れてほとんど描いて帰った。作品にはならない。
ここでいいモデルを見つけて家にきてもらって描くのが私のパリでの日常。モデルが見つかるかどうかはほとんどかけ。でも今までは何とか一人は見つけた。今回はどうかな。