Mari Matsuno の日記

神戸とパリ在住の画家、松野真理のブログです。

天津

昨日ギャラリー島田で「天津今昔招待席・租界にんげん模様」の発刊を記念して「トークとパーティ」があり、建築家の北島さんが、行かないかといってきたので個展の案内状を置かせていただきに行く予定を早めて行った。北島さんの知人らしい。

まったく知らない世界のことで結構面白かった。租界という言葉さえ知らなかったのだが、イギリス、フランス、ドイツ、ロシア、日本の租界の写真を見ると立派な西洋建築で万国建築博覧会と言われたというが日本はやはり木造か藁屋根にすべきじゃないかと思った。そこでホテル王になった人は、東郷が台湾に渡る前にもらした「この戦争は勝てない」という言葉を聞いてすぐすべてを売って家族も日本に返して日本で土地を買い占めたらしい。昭和18年というから賢く立ち回る人はいるんだ。軍と通じていたから出来たことで一般人は8月15日まで勝つと思っていたとか。それで何も持たずアメリカの船で引き上げてきたとか。それでも禁止されてた写真も隠し持って返ってきた人のおかげでその当時の写真が見れた。
日本の大陸侵略にすごく抵抗があるけどその当時9カ国が天津に租界を作っていたとか。
歴史は垣間見ても恐ろしい。凄いドラマがある。

気分が結構重くなったところでワインで乾杯して隣のイタリアレストランの料理が運ばれてきた。
これはとてもおいしかった!生ハム、マグロのカルパッチョ?、サーモンのサワークリーム添え、
チーズ、牡蠣のトマト風グラタン、海老ときのこのスパゲッティ。
私はチリと南アフリカの赤ワイン、にブルゴーニュの白、を一杯ずつ飲んだ。北島さんは10杯は飲んでたなあ。