Mari Matsuno の日記

神戸とパリ在住の画家、松野真理のブログです。

遠い昔

弟は、21歳で亡くなった。大学の同級生と最後にLP を作って49日の日にそれが届いた。私は、ずっと大学生活を京都で送っていたから弟のことは、本当に何もかもほったらかしだった。49日は、クリスマスイブだった。雪が舞っていた。レコードが予期せずに届いて集まってくれてた他のメンバーとレコードを分けた。


このうちの一人O君はその後も付き合いがあった。でも1995年の震災以来行方が分からない。
Y君は奈良で小学校の先生になったと聞いた。
住所がわかっていたので年賀状は出していた。
でも会うことはなかった。
個展の案内も出していた。
今日彼が来てくれた。名前を名乗られでびっくりした。40年近くたつ。
私が彼のことを覚えているのは、色の白い細い背の高いきれいな顔して唇が真っ赤だったこと。すごくきれいな子だった。
40年たってもきれいだった。勿論昔とは違うけれど。
脳梗塞になってまたギターを弾くことでリハビリしてるといっていた。
私の昔は、もっととんがっていて絵ももっと鋭い感じだったという。今絵を見てるとすごく癒され暖かく抱き込まれる感じがするという。
40年というときは、人間を換える。
私は穏やかな静かな幸せな中にいるのかもしれない。

今日はもう一人いとこが、東京から来てくれた。六甲中学の50年ぶりの同窓会に出てきたという。彼とは、8年ぶりくらいだろうか。外国の生活が長くて子供たちは、今もドイツにいるという。母を彼に任せて食事に行ってもらった。ちょっと気の毒だったけど。

中学の同級生、芸大の同級生、薬大の同級生、高校の同級生、フランス語教室の人たち、昔のお習字教室の人懐かしい人たちが1年に一回会いに来てくれた。
そして仲良しの友達がお茶くみして助けてくれた。それでも芳名録にある名前を見るとその人と顔を合せなかったと思う人がいる。「ごめんなさい!」って思う人が昨日も今日もいるんだ。いつ来られたのか帰られたのかわからないんだ。