Mari Matsuno の日記

神戸とパリ在住の画家、松野真理のブログです。

ジャクリーン退院

marimatsuno2008-02-13

朝、市場でアーチチョークの若いのを買った。5つで3ユーロ。若いのは花弁には肉が無いが真中は、全体を食べれる。ちょっと違う感じ。おいしいなあ!そうです!一人で5つ食べるんです!2,3回にわけて。

救急車で退院とは変だなあと思ったけど行った時、丁度救急車から降りて車椅子で運ばれていた。救急車は、往復が保険内だそうで連れて行ってもらって帰ってきて只だそうだ。姪は保険に入ってないといってたけど健康に関しては、病院は只で面倒見てくれるようだ。アーチスト協会の保険かな。やはり先進国か。
先日会った久しぶりの知り合いは、後5年アーチスト協会に払ったら年金がもらえるからがんばってフランスにいるといっていた。400ユーロ?月にかな。でも400じゃあ暮らせないよ。

お昼を彼女の姪が買ってきて食べようといってたのでお誕生日のお祝いにシャンペンを持っていった。
アトリエを片付けてベットを新しく上の段に設置してすべて姪(正確には義理の姪だった今は何にも関係ないけど全て遺産相続する女性)が用意してたのでジャクリーンは「これじゃあ、私のアトリエじゃない、でもこれは内緒。良くしてくれるので文句はいわない」といって、しっ!ってまねをした。
野蛮と言うかピクニックと言うか買ってきた外を走ってたほうの鳥の丸焼き(上等のほう)を手でちぎって
「何処がいい?」と聞く。暖めるものも無いんだ。ここのアトリエは・・・
ジャクリーンの暮らしは本当に簡素になってる。まあひどい舞台装置だった
けど空腹だったし冷たくても鳥はおいしかったのでたくさん食べた。
でも上等のシャンペンを飲む雰囲気ではなくて赤ワインで終わった。

「今度はいつ来る?」と聞くから「土曜日に行く」といった。食事を用意して。
でもその後は?と聞かれたら1年後なのだ。前は「じゃあまた来年」って
気楽にいえた。しかし後1年は長い。何がおこるかわからない。
生きてるのがあたりまえだったのに、生きてるのが奇跡に思える今日この頃、
来年は余りにも遠い未来。

写真は、帰り道、コンベンションで。今日も13℃くらいあって青空。快晴。