Mari Matsuno の日記

神戸とパリ在住の画家、松野真理のブログです。

同級生

marimatsuno2007-11-04

朝6時半ごろ?同部屋6人のうち一人が、突然カーテンをパーっと開けた。
すごくきれいな朝日だった!

去年の私の個展に来てくれて「来年は、琵琶湖に来てね」といってた幹事の女性が、3月にすい臓がんで「後、3ヶ月」の宣告を受けて3ヶ月してなくなってしまった。
朝食後、彼女のご主人と連絡を取っていたので7人でお線香をあげに行った。彼女は、自分の骨壷まで用意していろいろ整理して長男の結婚式もしてなくなったとご主人は、力なく言われた。
気丈ですべて後に残された人たちのことを考えてそんなにきっちりやってなくなるなんて・・・
私だったらどうだろう。そんなに気丈に振舞えるだろうか。残されたご主人と3人の男ばかりの子供たちは、要がなくなってしまったみたいだ。人間は、いずれみんな死ななくてはいけないのだけど、どんな死を迎えることができるのかなあ。


石山寺に近いうちだったのでおまいりしようと5人で石山寺に行った。でも元気なわれらは、おなかがすいて昼を食べようと門前の店に入った。このあたりは、シジミが特産のようでご飯は、シジミご飯で佃煮もついていた。琵琶湖のシジミに関して私は、よくない思い出がある。天然物製造化学教室にいた私は、シジミの中身を抽出してガスクロマトグラフィにかけるため毎日遅くまでがんばっていたのに最後にその液をひっくり返してしまったのだ。謝ってもすまない問題だった。
そのことがあってかどうか「芸大受験したいので卒論は、グループでなく一人でやらせてほしい」といったら「単位は、あげるからそちらに専念しなさい」と、体よく追い出されてしまった。でもおかげでデッサンなどの予備校に午後に通えて卒業と同時に入学できた。

土瓶蒸しは、とてもおいしかった。
石山寺は、京都の喧騒に比べたらまだ静かで少し紅葉始めた木々は、とてもきれいだった。

帰り道のおいしそうな甘いもののお店の前には、柿がたわわに。
又来年元気で会おうねと約束して別れた。