Mari Matsuno の日記

神戸とパリ在住の画家、松野真理のブログです。

電話

きのうは疲れていたので早くに寝てしまった。電話で目が覚めたらまだ12時半だった!でも12時半に電話する?
よく夜中にしゃべっていた女友達は、新しい彼ができてからあまり電話してこなくなった。
そんな時間にかけてくるのは画家の坂上さん。忘れたころにかかってくる。まったく会わないで数年が過ぎることもあるのに、電話は、ちょいちょいかかってくる。もちろんたいした用はない。絵描きは、一日中誰ともしゃべらない日がある。彼はきっとさびしがりであちこち電話しても受け入れてもらえそうなところに電話するのだろう。
彼の絵が私の10倍以上に高いのは私より10倍以上すばらしいかって考えるとわけのわからない世界ではあるが、大覚寺湊川神社やあちこちに襖絵や屏風を頼まれてるのだからすごいのだろう。もともと油絵画家で若いときにまだ有名なエコールド・パリの連中が生きてた時代にパリにいて10数年いてスペインやあっちこっちに暮らして華々しかったらしいのだが、100パーセント信じてよいのかもしれないのだが、あまりに話が大きくて良くわからない。

彼はかやぶきで古い農家の大きな木を組み込んだすごくしゃれたうちを10数年前につくった。
居間には2mx1m弱(はっきり覚えていない)の囲炉裏が切ってありそこで焼きアナゴをあぶってお酒を飲んだのはおいしかった。
アトリエは洋風のしゃれたつくりでフランスからもち帰ったガレのランプやアールヌーボーの鏡やら面白いものがいっぱいあった。どうやって持ち帰ってきたのかどこで手に入れたのか彼のパリでの成功の話がうそではない証拠なのか、謎めいている。NHKで「夢は何色」?とか言うような番組で瑠璃色のとき出演してガレのランプをたくさん見せていた。

もちろん日本の古美術もたくさんあっておじいさんは神戸北野町の大地主だったのを父親が使ってしまってという話は、そうだったのだと思える。ジャケットの裏に着物の粋な柄のついた布を使っていたりなかなか普通にはいない人で楽しませてくれる。
彼は、1時間ほどたわいないことしゃべって「お休み」といって切った。


河本和子さんの個展にギャラリー島田にいった。彼女が画集を出版した記念展だった。画集と聞けばうらやましい。彼女の1号は、8万円でお花がほとんど。18歳年上だが河本さんはものすごく元気。さて私はあと18年もがんばれるかなあ。
そしてそんなに高い値段がつけられるかなあ。
デジカメ忘れてケイタイなのでうまく写っていない。
その後で母とフミと3人で新神戸オリエンタルホテルの「豆の畑」健康美食とか言うのが売りの店に行った。夜のバイキングコースは2500円くらいだったが、食べ過ぎた。悲しいねえ、貧乏人にバイキングはよくないわ。ステーキなんか2回も注文して(だって薄く切ってあって3切れなんだもの)低カロリーの和食が多いのだけれどおいしいのだけれど、食べすぎでした。デザートだけでも杏仁豆腐に白玉ぜんざい、チョコレートケーキに豆腐プディングに蕨もちにコーヒーゼリー、コーヒーも飲んで。その後、母とプールで歩いて気休めの運動をした。