Mari Matsuno の日記

神戸とパリ在住の画家、松野真理のブログです。

フジタ

藤田嗣治の生誕120年の個展のオープニングセレモニーに京都国立近代美術館に行った。京都芸大の同級生の山崎さんは、大阪NHKホールの緞帳のデザインしたりNHKで教えてたりしてるから招待状をもらっていたので誘ってくれた。
会場ではテープカットがなぜか無くてすぐに作品を見てそれからカタログ(買えば2300円)とフランスの郵便局の小包をまねた箱におかしがはいったおしゃれなお土産を配っていた。
レセプション会場にはたくさんの飲み物があってワインを2杯飲んだ。食べ物は無いと思い込んでいたから遅れてしまってほとんど何も残ってなかったけどマンゴーとパイナップルを少し食べた。 
 
 
フジタは、戦争に加担したように言われて、ほとんどみんな加担させられたのに、国を捨ててフランスに戻り国籍を得た。それで日本では画集も出せない状態が続いた。
友人の知り合いのパリの美容院でフジタの奥様が偶然来てるのにでくわしたことがある。髪が長くて真っ黒だった。奥様が日本を恨んで日本では出版できないようにしてるとかいううわさを聞いた。

フジタの描写力はすごい。気持ち悪いほどの絵もあったが素敵な絵もたくさんあった。とても感動的だった。