Mari Matsuno の日記

神戸とパリ在住の画家、松野真理のブログです。

シャンソンコンサート

母が10月からシャンソンを習いだしたのでその先生のコンサートを聞きに新神戸オリエンタルホテルに行った。5時の開演前に長蛇の列!凄いファンがいっぱいいるのにびっくり。
真っ赤なドレスを着て現れた。
グレコやバルバラは皆真っ黒だった。
前半は、エディット・ピアフの曲で後半はMyWayまでいれてシャンソンでないものもいくつかあった。綺麗な声で堂々と元気に日本語で歌っていた。先生としては明るそうでいいかなと思ったけどシャンソンのイメージは、ちょっと違った。
大分前にシャトレー劇場でバルバラを聞いたとき皆立ち上がった最後の興奮を思い出した。
夜のシテ島にかかるセーヌを友達と興奮で踊りながら横切って帰ったことを。

あの心の振るえるような感情を若い元気な先生に期待してはいけないのだろう。
バルバラはあれから2年くらいしてエイズでなくなった。

大好きなジャック・ブレルのne me quitte pasて、かいてあるから楽しみにしてたら「行かないで!行かないで!行かないで!」と叫んでいて訳せばそうなんだけどまったく情緒が無かったのでがっかりした。

「あなた」「あなた」って何回も出てくるのだが、「あなた」なんて叫ぶ相手があまりに現実にいないので「そんな、あなたなんていいものか?そんなものどこにいるの?」

それでもかなりいい気分になったので御影のコム・シノアで「ちょっとだけ」食べようと行った。
開演前にサンドイッチを既にお腹に入れていたから。
しかしワインを飲んで美味しいアントレを食べてメインを取らないなんてと鴨を取ってしまった!
ああ!この1週間の運動や節制は!意志の弱さに自己嫌悪。
ワイン1杯でもいい気持ちで車で帰っていたらおまわりさんが3人もいてドキッとした。
幸い止められずにすんだけど。