Mari Matsuno の日記

神戸とパリ在住の画家、松野真理のブログです。

蒸し暑い

27℃なのにムシムシしてクーラーをつけて凍えてる。

「初りはいつも今」と書かれたはがきが来た。
絵描きだが武蔵野美大出たすぐ後から、フランスやスペインに長くすんでいて藤田や私には歴史上の人物と思える有名人と交流があったという。
日本に帰ってから神戸市北区の山の中の古い農家に住んでいるが、自分でお茶室を作ったり風流な人だ。
今は、そこにかやぶき屋根の贅沢なかわったうちを立てて遊びに行ったら囲炉裏(2mx1m)で穴子をあぶって酒のつまみにしたりする。細くてあまり食べないが、贅沢にはなんでもものすごくくわしい。
NHKにも紹介されたのだがガレの素晴らしいランプとかをいくつも持っているのでアトリエは洋風だ。フランスでどうやって手に入れたのか、絵がそれだけ売れていたのか私は知らない時代のことだ。
車もクラッシックカー、キャンピングカー、普通の車と3台も広い田舎の庭に置いてる。
個展は大徳寺でお月見とともにやったり、オークラでやったり派手なことが好きなようだ。先日は湊川神社に頼まれた襖絵を描いてるとか言っていた。
なんでも煙に巻くので全容はよくわからない。
退屈なときか人としゃべらなかった日じゃないかと思うのだが、夜中に無駄話をするために突然電話をかけてくる。私からはしないけど寝ようかなというときばかりかかってくる。「Bonsoir」ではじまる。彼の絵はべらぼうに高い。しかし現実感の無い変わった面白い人だ。